デジモンワールド

1999年1月28日にバンダイより発売されたPlayStation（PS）用育成ロールプレイングゲーム。
携帯育成対戦ゲームとして当時一大ブームとなっていた「デジタルモンスターシリーズ」初の本格的なPS用ソフト（テレビゲームとしては2作目）。
2001年7月26日には廉価版『デジモンワールド PlayStation the Best for family』が発売されています。
ジャンルとしてはフル３D育成シミュレーションRPGとなります。
作中に登場するデジモンを育成して、他の野生デジモンなどとバトルさせ、ファイル島と呼ばれるデジモン達の住む島で起きた事件を解決するという内容。



本タイトルはデジモン業界で第二弾となる家庭用ゲーム作品であると同時に、初のフル３D作品でもあり、ユーザーに衝撃を与えました。
それまでのデジモンはドット絵か商品サンプル用のイラストしかなかったため、立体的に再現されたデジタルモンスターに当時のユーザーたちは魅了させられたのでした。
特にOPムービーは当時としてはかなりの高クオリティで、それが人気の一つでもありました。



非常に自由度が高いシステムで、プレイヤーは異変の原因究明や街の復興を目指して様々なフィールドを駆け回りながらも、トレーニングや野生のデジモンとのバトルなどをこなしてパートナーを育てていきます。
生息環境によって出現する野生デジモンも変化し、北のフリーズランドというフィールドではヒョーガモンやアイスデビモンなど、寒冷な環境に適応したデジモンが出現する。
従来のデジモンシリーズの育成SLG要素を忠実に再現していてり、そこにバトル要素の強化と、RPGでありつつも高い自由性と広大で電子的でありながらも幻想的な独特のフィールドを加える事で、本作はデジモンゲーム作品の一つの完成形とすら評されているほどの完成度。



続編としてデジモンワールド２・３が発売されたのですが、デジモンシリーズの魅力の一つである育成SLG要素を廃して完全なRPGとして仕上がっていることから「デジモンではない」と評価は散々であり、そのために初代作品をより印象づける形となってしまいました。
数々の後続作品が発売されたにもかかわらず、本作の人気は衰えるところを知らず・・・十数年たった今も「家庭用デジモンゲームの原初にして頂点」とファンの間からは伝説のゲームと評されているほど。
バグが多いことでも知られていますけど、デジモンの育成をよりリアルに体感出来るゲームとして現在でも人気ですが、今では廃版となっていて手に入りにくいためリメイクを望むファンも多いようです。