魔王

ジャックを閉じ込めることに成功したと思った刹那！
何者かの攻撃がニーアの体を貫きます！
息を呑む一同・・・。
静止する時間の中、最悪の瞬間が訪れるのです。



まさに一瞬の出来事でした。
見ると、倒れてるヨナをお姫様抱っこで抱える謎のマモノの姿が！
翼が生え、天使のような神々しさを纏いながらも顔色は悪くて無表情・・・マモノには違いないけど、見た瞬間に只者ではない！と感じとれます。
マモノの王？



ニーアは致命傷を負い、カイネはジャックを閉じ込めるために扉から動けずじまいで、エミールに至っては先刻のダメージが残っていて動けない・・・頼みになるのはシロだけです。
しかし、追い討ちをかけるように更なる絶望が！



「我らは、魔王のために作られし書物。白と黒、我らが融合し、世界にマモノを解き放つ。」

そう語るのは、空中に浮遊する白の書そっくりの書物だった。
まさか！これが、探し求めている黒の書！！
黒の書は、シロがかつては黒の書と同化した強大な力を持った一つの書物だったことを語ります。
徐々に記憶を取り戻しつつあるシロに、黒の書が再びの同化を迫ります！



伝説の黒の書の力は、魔王様のためにこそある！と聞かされ動揺する一行。
正気にもどるように叫ぶ、カイネとエミール。



どんな時でも、口の悪いカイネ。（笑）



そして、ヨナのために再び立ち上がろうとするニーア。
「・・我は、この者達と共に闘うと決めたのだ！！」
自分の意思で、黒の書の力を拒絶するシロ。



シロにとって、この3人は大切な仲間であり、守りたい、助けてやりたい！と思う存在だったのです。特にニーアは。

ここからは、黒の書との闘いです！
出し惜しみせずに、闘いましょう。
シロが封印されし言葉を奪われる為に、ニーアは魔法を使うことができないのですが、アタックゲージを破壊する度に、１つずつ魔法を取り戻すことができます。
全ての魔法を取り戻すと、黒の書はバリアを張りますけど、物理攻撃は効きますので、そのまま通常攻撃で。
何とか黒の書を退け、同化を免れたシロ。
しかし！！黒の書は大きく姿を変え、再び刃となってニーアを貫きます。



肩に続いて腹部を貫通されたニーアに、もう立ち上がる力は残っていません。
そして、ヨナを連れて、表情変えずに立ち去る魔王。



「いずれにせよ全て我々の手に戻ることになるのだ」
黒の書も捨て台詞を吐いて、去っていきます。
ヨナがさらわれてしまいました。
美しい光の中に消えていく魔王の前に、ニーアは己の無力を悟ります！



続く絶望に追い打ちをかけるように、カイネにも限界の時が迫ります。
忘れてました！図書館の地下に閉じ込めたマモノ、ジャックの頭部です！
考えている時間はない！！
完敗を喫し、最悪の状況だけは回避しようと決意するカイネ。
「エミール！石化しろ。私の中のマモノが封印の礎となって、コイツを閉じ込める」。



ここからは、なぜかニーアの顔も劇画調になります（？）
急な無茶ぶりで、カイネを石化するか否かという選択肢をプレイヤーに委ねられますけど、話が進まなくて選択肢に戻されますので、ご安心を。



当然、エミールはことわりますけど、カイネの意思は固い！
泣いているエミールを安心させるため、優しく語り掛けるカイネ。
ニーアの意志に従い、包帯を外しカイネを見つめるエミール。
おぉ！美少年です。



そして、別れの瞬間が！
3人を安心させるように、一人ずつの目を見て励ましながら石になっていくカイネ。
実は、優しいんです。



でも、よく考えたら・・・ジャックが出てきた瞬間に、石化すればいいのでは？？とも思いますけど。



ヨナを奪われた後で、カイネのことも失ってしまう悲劇の結末！！
そうです。ここは、少年期編のクライマックスで、ニーアレプリカントのターニングポイントなのです。



そしてカイネは完全に石になってしまいました。
石化していくカイネは、まるで美しい女神のような彫刻な姿だった・・・。



「待ってろヨナ。待ってろカイネ。必ず、必ず！」
消えゆく意識の中で、ニーアは誓うのでした！
そして、彼の中でも何かが変わっていくのです！



おそらく、純粋に頑張ってきたニーアの中で、どす黒い負の感情が生まれた瞬間でしょう。
いつの間にか、カイネのこともかけがえのない存在となっていたのですね。



それを感じ取ったのか、心配するエミール。



虚空の空を見つめながら、魔王への復讐とヨナ・カイネの救出を誓うのでした。
・・・実は、ここで少年期編は終わります！
そこから、物語は５年後に進みます。